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チェロのエンドピンストッパー、3種類をご紹介!

チェロのエンドピンストッパー、どんなものをお使いですか?


エンドピンストッパーとは、チェロのエンドピンを直接床に刺さないようにするためのチェログッズです。

発表会やイベントでお借りする会場でも、最近はほとんどと言って良いほど「直刺しお断り」のホールが増えました。
エンドピンストッパーがあるとご自宅でも床に穴を開けることなくお稽古ができますので、チェロを習い始める方の必須アイテムとも言えるかもしれません。

弦楽器専門店やネットショップではたくさんの種類が販売されていますが、今回は私が普段使っている3種類のエンドピンストッパーと、その使い分けについてご紹介したいと思います。

① Dycem(ダイセム)のブラックホール
初めての一個度・・・★★★★★
滑らない度・・・★★★★⭐︎

ブラックホールという名前の通り、円盤状のゴム素材のエンドピンストッパーです。
普段の用途としては、生徒さんがエンドピンストッパーを忘れた時の貸出用に使うことが多いです。
嵩張らないのでチェロケース内のポーチにもしっかり収納できます。

生徒さんにまずお勧めするのはこちら。
理由は楽器のサイズに関係なく使うことができるからです。
どのストッパーにも共通して言えることですが、基本的にエンドピンのゴムキャップは外して、中央のストッパー部分に直接尖った先端を刺して使います。

合奏の時は舞台上に人がたくさん上がっている時にゴムキャップを外す動作をしていると隣の人にチェロをぶつけてしまったり、外してポケットに入れておいた筈のゴムキャップがどさくさに紛れてなくなってしまったり…と色々な事故が起こるので、それを防止する為にゴムキャップを付けたまま使ってもらうこともあります。
(あと、畳やお寺の床、大理石など、万が一にも絶対傷つけてはいけない床の上で演奏する時も!)

滑るようになってきたら、裏面を軽く濡らして乾いた布で拭き取ると埃が取れ、また床にくっつくようになります。
なくなっても戻ってくるように、目印のシールや名札を貼っておきましょう♪

② La koppa
音色が変わる度・・・★★★★★
滑らない度・・・★★★★★

以前もブログでご紹介した"La Koppa"。
銀座の山野楽器でのみ試奏が可能なエンドピンストッパーです。

一つ一つ手作りで、天然の木材を使用している為木の種類によって変わる音色を楽しめるのが特徴です。

用途は演奏会などここぞという時。
先日、本番で使ってみましたが以前から私の演奏をよく知る家族にも「音が良くなった!」と高評価でした。
木の種類によってお値段は様々ですが、自分の欲しい音がはっきりしている方におすすめのエンドピンストッパーです。

③ WITH(ウィズ)のエンドピンストッパー
便利度・・・★★★★★
滑らない度・・・★★★★⭐︎

フルサイズのチェロをお持ちの方にはこちらがかなりお勧めです!

実は私が愛用しているこちらは生徒さんからいただいたもの。
一番使用頻度が高いエンドピンストッパーです。
チェロに装着したまま移動することができ、そのままチェロケースにしまうこともできるのも大きな魅力!

分数楽器のチェロをお使いの方は、エンドピンが細いためチェロを持ち上げた時にストッパーが抜けてしまいます。そういうものだと知って使うことが大切です。
「くっついている筈」と思い込んでいると知らない間に抜けてなくしてしまいますので、チェロを弾かない時はチェロに元から付いているゴムキャップに付け替えることをおすすめします。

チェロに装着した様子。
フルサイズのチェロなら、抜けることもなく移動や収納が可能です。

さて、今回はエンドピンストッパー3種類をご紹介いたしました!
いかがでしたか?
チェロの演奏に今や欠かせないエンドピンストッパー、今回ご紹介した以上にたくさんの種類がありますので、ご興味のある方はぜひ探してみてください。

番外編その①:3歳の生徒さんのエンドピンストッパー、かわいすぎます!

かわいい度・・・★★★★★

番外編その②:今年の夏期学校でベテランの先生が見せてくださったこちら、実はエンドピンストッパーなんだそうです。

私も今回初めてお見かけしました!

レア度・・・★★★★★