スズキ・メソードのチェロ科教本は第1巻~第8巻(全音楽譜出版社)まで販売されており、スズキ・メソードの生徒さんはまずはじめに鈴木鎮一作曲「キラキラ星変奏曲」を習います。
キラキラ星変奏曲のお話は、またいつか…♪
はっきりとした4分の4拍子のキラキラ星変奏曲から一変、フランス民謡は4分の3拍子のゆったりした音楽です。
普段からお手本CDをよく聴いている生徒さんは、あっという間にメロディーを覚えてしまいます♪
私たちの心に語りかけているかのような優しいメロディーが、子どもから大人まで大人気の曲です。
短い曲の中に美しい音づくり、音程づくり、フレーズづくりのエッセンスがちりばめられています。
レガート(音と音を滑らかに演奏すること)で演奏することを目指します。
キラキラ星変奏曲をしっかりおけいこしてきた生徒さんほど、ポイントを素早くつかみこの曲はあっさりと合格します。
合格した後は、その曲はもう弾かないのでしょうか?
上手に弾けるようになった曲は「さらに立派な音を育てる準備が整った」ということ。
次の曲、また次の曲へと進んでいく中で前の曲を繰り返しおけいこして(しっかりポイントを押さえられていれば復習にもそれほど時間はかかりません)、グループレッスンや発表会で仲間と一緒に演奏することで、上級生になればなるほど身体に身についた音色が育ちます。
名越クラスの発表会の斉奏では必ず「フランス民謡」を演奏しますが、舞台に並んだチェロたちから奏でられる音色はなかなかの迫力です。
ひとつの音が次の音へ向かっていくことで音楽が作られていくように、教本の中の曲もこれまでにおけいこしてきたこと、今おけいこしていることが必ずその次の曲、また次の曲へと繋がっています。
レッスンでは、既に身についた能力をさらに立派に育てていくことを大切にしています。