「チェロを弾くのに向いてる人ってどんな人?」「私にチェロが弾けるかな?」
これからチェロを習ってみたいと考えた時に、思い浮かべてみたことはありませんか?
今回は私が自分なりに感じていることを書きます。
これから習い事を始めようという方や「お子様に楽器を習わせたい」とお考えの方にとって少しでも参考になりましたら幸いです。
まず始めに、チェロってどんな楽器?ということからご紹介したいと思います。
チェロは、
- 独奏
- 少人数によるアンサンブル
- オーケストラ
のいずれでも活躍できる楽器です!
独奏では弦楽器ならではの重音の表現や、
旋律を歌い上げる演奏法などを駆使したチェロの響きが聴く人の心を動かします。
などの曲が特に有名です。
アンサンブルは、ピアノとのデュオから始まり
ヴァイオリン、ヴィオラとのカルテット、弦楽合奏、
チェロのみで構成されるチェロアンサンブル等、
低音から高音まで弾き分けるチェロの魅力を活かした多彩な曲目があります。
など…ここで挙げている曲はほんの一部です。
オーケストラの為の曲は「この楽章の、この部分にチェロの素敵な旋律が…!」と発見していく事も楽しみ方のひとつです。
- あまりセカセカしていない(ように見える)
- 自己主張は少ないけれど存在感がある
- これは絶対に譲れない!という自分のこだわりがある
- 自分のペースを持っている
勿論、全てのチェリストが必ずどれかに当てはまるとは限りませんし、他の楽器奏者の方が当てはまらないということでもありませんが、チェリストには年齢やプロアマを問わずこういった方が多いように思います。
どことなく似た性格の方がチェロを始め、そしてチェロを弾き続けているのでしょうか?
私は、あまりそうは思いません。
チェロを弾く時に無意識のうちに気を配っていることや、音楽の中で担っている役割、そういった環境に適応して「チェロ弾きっぽい」人格になっていくのだと思っています。
「チェロを習い始めたいけれど、自分に(あるいはお子さんに)向いているかな?」とお考えになった時、
- 持ち運ぶことができない
- ご自宅での楽器の置き場所がない
- 練習が全くできない環境である
といった理由が特にない場合は、自分にはチェロが向いていないのでは…と心配する必要はないと私は考えます。
自分を変えようとしなくとも、チェロを弾くうちに自然と「チェロ弾き」になっていくからです。
体格の小柄な方も、身体の使い方を工夫することによってチェロの響きを充分に引き出すことが可能です。
チェロに限らず楽器を習う上で最も大切なのは性格や体格の向き不向きではなく、
その楽器の音色や楽器そのもの、演奏する事に興味があったり大好きであることだと思います。