最近レッスンへの集中力がぐんぐん伸びてきているチェロクラスの生徒さん。
そんな生徒さんたちは、レッスンの中で私との会話が格段に増えています。
会話の内容は、今おけいこしている曲についてだけでなく、最近お気に入りのものや幼稚園、小学校のお友達のことなど、内容がポンポンと跳んでいくことも。
レッスンと関係ないお話をする=レッスンへの集中力がない、ということなのでは?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
お子さんと一緒にいらっしゃるお母様お父様からしたら「チェロのレッスンに来たのに、関係ないことをお喋りして……」とお思いかもしれません。
勿論、あまりにも関係ないお話に盛り上がってしまいそうな時はこちらからさりげなく軌道修正をして、
チェロのお話に戻してしまいますが……
お子さんが私とのちょっとしたお喋りを楽しんでくれるようになってくることは「先生は私の話を真剣に聞いてくれている」という信頼関係の表れでもあります。
こちらがお子さんのお話に真剣に耳を傾けることで、徐々にこちらの話にも耳を傾けてくれるようになります。
「曲のこの部分を弾いている時、あなたはどんなことを感じる?」
といった質問に対しても真剣に考えて、こちらが思いもよらないような発想力で返してくれたりします。
自分の心の中で起こっていることに目を向け、
お母様やお父様、周りの人の心を感じる力が育ってきたお子さんは、チェロを通して出逢うバッハやヘンデル、ベートーヴェンの心を感じとることもできるでしょう。